ローランドのシンセサイザーラインナップでフラッグシップ機種に冠されてきたジュピターの名を受け継ぐJUPITER-Xのモジュール版と位置づけられるモデル。コンパクトであるが故に巷のガジェットタイプの機種と混同して割高な印象を抱かれがちですが、市場の相当な期待感を裏切らないだけの無限の可能性をRolad cloudとZEN-Coreシステムの包容力で実現しています。登場時の公式プロモーション映像で陳腐な音色の演奏しか見ることが出来ず不安を抱いたのが正直なところでしたが、手にしてみると、ただのシーケンサーとは一線を画すi-arpeggioに込められたクリエイティビティや、ただの懐古趣味や人気機種の復元に止まらない開発者の意地を感じることができるものです。こだわりの筐体デザインや専用設計のミニ鍵盤も所有感を満たすもので、分厚く重なった音色のレイヤー一つ一つをエディターソフトを使ってグラフィカルに操ることもできます。使用感のほぼない本体、マニュアルなどの付属品一式を元箱に収めて発送します。